新卒採用のメリットとは?中途採用と比較してご紹介

企業が人材採用を行う際は、就活生を採用する「新卒採用」と他社からの転職者を採用する「中途採用」があります。新卒採用と中途採用は採用する人物像が異なり、それぞれメリットがあるのです。

そこで本記事では、企業が新卒を採用する際のメリットについて、中途採用と比較しつつ紹介していきます。

新卒採用のメリットとは

就活生を採用する新卒採用の主なメリットは以下のような点が挙げられます。

将来の戦力に期待できる

新卒採用の主なメリットは、人材の将来性があるという点であり、将来性がある人材を採用することで、将来的な組織拡大や規模拡大にもつながりやすくなるのです。

大勢を同時に育成できる

新卒採用では、一般的に中途採用よりも多くの人数を採用します。人材を採用した際は、自社の商品やサービス、理念や方針などを理解してもらうために育成期間が設けられます。

人材育成では、研修を行うための人的コストがかかってしまうため、少人数ごとに行うと効率が悪くなってしまうのです。その点、新卒採用のように一斉に複数人が入社することで、一度に多くの人材に研修することで、効率の良い人材育成が可能となります

社内の雰囲気が変わる

新卒社員のように若い社員が複数人入社することで、企業内の雰囲気が大きく変わりやすくなります。特に、前年に新卒入社した社員が先輩になることで、既存社員に自覚や責任が芽生え、組織の成長にもつながるのです。

優秀な人材採用がしやすい

中途採用では、優秀な人材ほど規模の大きい企業への転職を求める傾向にあり、中小零細企業は優秀な人材の採用が困難になりやすいです。その点、新卒採用は中小零細企業でも将来性がある優秀な人材の採用が可能となり、企業の成長につながりやすくなるのです。

中途採用のメリット

新卒社員のメリットに対して、中途採用の主なメリットは以下の通りです。

即戦力が獲得しやすい

中途社員の大きなメリットは、即戦力になりやすいという点です。

新卒社員は、社会人未経験ということもあり、入社後すぐに戦力にはなりにくいでしょう。その点、既に社会人としてある程度の経験や実績がある中途社員では、入社後に即戦力になりやすく、短期間で企業の成長につながりやすくなるのです。

研修期間が短い

一般的に中途社員を採用後の研修期間は一週間ほどとされており、入社後すぐに配属されるケースがほとんどです。対して新卒社員の研修期間は、短い場合では一カ月ほどであり、長い場合は半年間の研修期間を設けている企業もあります。

そのため、その分だけ研修の人的コストがかかってしまいますが、中途採用においては研修期間が短い分、人的コストもかかりにくくなるのです。

新卒採用で注意すべき点とは

新卒採用ではさまざまなメリットはありますが、いくつか注意すべき点もあるので紹介します。

早期退職が起こりやすい

新卒社員は初めての社会人生活であり、業務慣れしていないことや職場でのコミュニケーションなど、さまざまな要素からストレスを抱えやすくなっています。そのため、なかなか職場に馴染めず、将来に不安を感じて入社後の早期退職につながってしまうのです。

長い目で戦力として考える

新卒採用は基本的に長期期間で一人前の社会人に育成するものであり、社会人経験がない新卒社員に対して即戦力として求めるとかなりのプレッシャーになってしまいます。そのため、育成時にはしっかりとした研修スケジュールを組み、長期で戦力として育て上げることを意識すべきといえるでしょう。

内定を出しても入社してもらいにくい

就活生は一つの企業だけ選考を受けて入社を決めるケースは少なく、多くの就活生が複数の企業から内定を獲得し、そのなかから自身が入社したい企業を選択します。そのため、企業側から内定を出したとしても、必ずしも入社してくれるとは限りません

新卒採用においては、内定を出してもある程度断られる前提で多くの人材に対して内定を出すことも意識しなければいけません。

新卒採用のメリットを把握して有効な人材採用を

今回は、新卒社員のメリットについて、中途採用との比較を踏まえて紹介しました。

新卒採用にはさまざまなメリットがありますが、事前に注意すべき点もいくつかあります。企業にとってどのような人材を採用するかは、将来の企業成長や規模拡大に大きな影響を与えます。そのため、企業の採用・育成担当の方は、メリットや注意点をしっかりと把握し、より有効な人材採用を心がける必要があるでしょう。