ターゲットを見極めよう!新卒社員と中途社員のニーズの違いとは

人材採用の中でも新卒社員を採用する新卒採用と、中途社員を採用する中途採用では企業に対するニーズが異なります。

ニーズの違いを把握せずに採用活動を行っても、自社が求めているような人材は獲得できません。

そこで本記事では、新卒社員と中途社員でニーズが異なる理由をはじめ、新卒社員と中途社員におけるニーズについて詳しく解説していきます。

新卒採用と中途採用のニーズが異なる理由とは

まずは、そもそもなぜ同じ人材採用なのに企業に対するニーズが異なるのかについてですが、主な理由は以下のような点が挙げられます。

生活背景の違い

新卒社員と中途社員のニーズが異なる大きな理由として挙げられるのが、生活背景の違いです。

新卒社員は一人暮らしや実家暮らしの方が一般的ですが、中途採用の場合は結婚して家庭を持っている方もいます。そのため、自身の生活だけでなく、家族の生活も考えて会社選びをしなければいけないのです。

社会人経験の違い

新卒社員の場合、主な社会経験としては学生時代のアルバイトが一般的であり、正社員としての勤務経験がある方はいません。しかし、中途採用は既に社会人として勤務経験があり、ある程度社会人としての生活に慣れています。

そのため、入社前と入社後にどのようなギャップが起こりやすいのかなどを認識しており、企業選びでどこのポイントに気を付けるべきかを把握しているのです。

キャリアビジョンの違い

新卒社員のなかで、将来のキャリアビジョンを明確に思い描いている方はそこまで多くないでしょう。しかし、中途社員の場合、自身のキャリアアップのために転職をする方も多いです。

このように、新卒社員と中途社員ではキャリアビジョンの現実味中途社員の方が新卒社員に比べてキャリアを求める傾向にあるのです。

新卒社員のニーズとは

新卒社員と中途社員のニーズが異なる理由を解説したところで、実際にどのようなニーズがあるのかを紹介します。

働きやすい職場環境

就活生が新卒社員として入社した際に特に不安に感じているのが、職場環境です。

入社した後に長く働いていくためには職場の働きやすさが重要であり、社会人経験がない新卒社員は特に不安に感じています。

そのため、企業は新卒採用において働きやすさのアピールが重要だといえるでしょう。

入社後の研修体制

社会人としての業務経験がない新卒社員が活躍するためには、企業からの研修が必要不可欠です。

実用的なスキルやコツは実際の業務を行ってから身に付いていきますが、基礎となる知識や手法を研修時に学ばなければいけません。新卒社員への研修期間の目安はおよそ1ヵ月~3ヵ月とされています。

新卒社員への研修に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

※「採用・育成者必見?新卒入社の適切な研修期間と内容とは」の記事へのリンク設置

中途採用における転職者のニーズとは

続いては、中途社員のニーズを紹介します。

キャリアアップができる体制

中途社員のニーズとして多いのがキャリアアップです。

中途社員のなかには、前職の経験を活かして自身のスキルアップや昇格を目指して転職する方もいます

企業のなかには組織体制の兼ね合いによって、一定以上の成果を出しても昇格ができないという企業もあります。そのため、自身の成果やスキルに応じたキャリアを積んでいきたいという方が多くいるのです。

福利厚生

先述したように、中途社員のなかには結婚をして家庭を持っている方もいます。そのため、「住宅手当」や「扶養手当」のように、自身の生活背景に応じた手当や待遇などの福利厚生が整っている企業を求める傾向が多いのです。

ニーズを理解して適切なアピールを

今回は、新卒社員と中途社員のニーズの違いが生じる理由や、それぞれどのようなニーズがあるのかを解説してきました。

たとえアピールの内容がどれだけ充実していても、その内容がニーズにマッチしていなければ求職者には魅力に感じてもらえません。そのため、人材採用においては新卒社員や中途社員のニーズを理解し、ニーズにマッチするポイントを適切にアピールすることが重要なのです。

もし就活生の人材採用でお困りの方は、新卒社員のニーズを理解したうえで、自社のアピールはニーズにマッチしているのかを見直してみてはいかがでしょうか。