あなたの会社は大丈夫?新卒採用に向けて人事部が現場を把握しておくべき理由とは

企業が人材採用をするのは社内の課題解決や規模拡大の為であり、闇雲に採用をしても目的は果たせません。

採用担当である人事部が現場の状況を把握できていなければ、採用の意味が無くなってしまうため、現場の把握が必要不可欠といえるでしょう。

この記事では、人材採用をする上でなぜ人事部が現場を把握する必要があるのか、どのような状況を把握すべきかについて詳しく解説します。

企業の新卒採用担当の方は、ぜひ参考にしてみてください。

新卒採用に向けて人事と現場を把握しておくべき理由とは

まずは、採用担当である人事部が現場について把握しておくべき理由について紹介します。

採用をしても会社にとってメリットになりにくい

新卒採用はただ人員を増やすことが目的ではなく、自社に必要な人材を採用することで初めて価値を見出せます。

1人の新卒社員を採用する為にはさまざまな時間や費用がかかり、自社にマッチしていない人材を採用しても、コストに対しての価値が薄くなってしまうのです。

そのため、どのような人材を採用することで価値を見出しやすいのかを把握するために、現場の状況把握が必要不可欠となります。

現場の従業員が不満に感じる

人材を採用した後は各現場に配属され、指導や管理をするのは現場の管理者や従業員です。

現場に合わない人材を採用をしてしまうと、指導や管理をする現場への負担が大きくなってしまうことで、現場の従業員が「なぜこんな人材を採用したんだ」といった不満を感じてしまいます。

現場や会社をより良くするために人材を採用するはずが、新たな人材を配属することで既存社員の不満を大きくしてしまっては意味がありません。

そのため、既存社員や現場のためにも、人事部は現場の状況把握が必須といえるでしょう。

就活生へ説明しなければいけない

新卒採用において、人事部は就活生に対して会社の理念や方針、事業内容、おすすめポイントについて説明します。

加えて就活生は、自身が入社後に認識の相違が無いように、現場についてさまざまな質問をしてくるでしょう。

そんな時、採用担当である人事部が現場に関して説明できなかったり、曖昧な回答をしてしまったりすると、就活生からの信用を失う可能性があります。

万が一、採用担当が就活生からの信用を失ってしまうと、選考や内定辞退に繋がりかねません。

人事部は現場の何を把握しておくべき?

人事部が現場の状況を把握すべき理由を解説したところで、次は現場のどのような状況を把握すべきかについて紹介します。

現状の課題や問題

社内の各現場ではさまざまな課題や問題を抱えていることが多く、課題や問題を解決することで、生産性の向上や規模拡大に繋がります。

たとえば「リーダーや管理職の人材不足」や「人手不足による生産性の低さ」などです。

現場の課題や問題を把握することで、人材採用の目的を明確にでき、効果的な採用活動が可能になります。

求める人物

求める人物とは、現場にマッチする人物の性格や思考、経験などです。

企業の理念や現場の雰囲気、業務内容などによって、現場にマッチする人材の特徴が異なります。

現場にマッチしない人材を採用しても、現状の課題や問題が解決できないだけでなく、長期就業が見込めません。

そのため、採用活動を始める前に、現場にはどのような性格や考え方を持った人材が適切なのかを明確にしておきましょう。

1日の流れ

現場の1日の流れは、ほとんどの就活生が質問してくる点であるため、人事部は把握しておかなければいけません。

就活生の多くは、自身が入社後にどのような流れで働くのかに対して不安を抱いており、選考を通して業務のイメージができているかいないかでは入社意欲にも影響します。

大雑把でイメージがしづらい説明やそもそも現場を把握していないで説明ができない場合、就活生が入社してくれる確率が下がってしまうのです。

そのため、1日の流れや明確な業務内容はしっかりと把握しておきましょう。

実際に働いている従業員の特徴

就活生は、入社後に職場での人間関係に対して不安を抱えていることが多く、どのような先輩社員と一緒に働くのかは事前に把握しておきたいポイントでしょう。

主な特徴は、社歴や役職、年齢、性別、性格、趣味などであり、就活生に近い年齢や性格、趣味の従業員がいることで親近感が湧き、人間関係への不安が解消しやすくなります。

そのため、会社説明会や面接の際には、就活生に対してどのような従業員がいるのかを説明するようにしましょう。

新卒採用を有意義にするには現場について詳しく把握しておこう

今回は、新卒採用の担当である人事部の方に向けて、新卒採用のために人事部が現場員ついて把握しておくべき理由を踏まえ、どのような状況を把握すべきかについて紹介しました。

人材採用は企業の課題解決や規模拡大において必要不可欠ですが、闇雲に人数を増やすだけでは意味がありません。そのため、企業や現場の現状把握が必要不可欠です。

新卒採用の担当である人事部は、社内の現状を明確に把握するために、積極的に現場とのコミュニケーションを取っておくと良いでしょう。