もう古い!?就活生の選考で圧迫面接を行うメリット・デメリット

就活生の選考を進めるうえで欠かせない面接です。従来では、圧迫面接を行っている企業は多くありましたが、時代の変化とともに圧迫面接を行う企業は減ってきています。

そこで本記事では、企業が圧迫面接を行うメリット・デメリットを踏まえ、圧迫面接の危険性について詳しく解説していきます。

就活生の面接担当を行う方や人事部の方はぜひ参考にしてみてください。

圧迫面接とは

圧迫面接とは、応募者の本質を知ることを目的とし、緊張感のある雰囲気で面接を行う手法です。主な例は「答えづらい質問をする」「何度も質問をして理詰めをする」「威圧的な態度を取る」などがあります。

面接の際には応募者も内定をもらうために、自分を良い人材に見せようとしてなかなか本質を見抜くのは困難です。そのため、圧迫面接によってその人物の本質を探るために行っている企業が多くあります。

就活生に対して圧迫面接を行うメリット

企業が圧迫面接を行う際のメリットは以下のような点が挙げられます。

ストレス耐性がわかる

圧迫面接の主なメリットは、就活生のストレス耐性が見抜けるという点です。圧迫面接は緊張感のある場でさまざまな質問や威圧がかかるため、就活生はかなりのストレスを感じるでしょう。

しかし、実際に社会人として働いてからもさまざまなストレスを抱えるため、入社後にストレスに耐え切れず早期退職をしてしまう方もいます。圧迫面接によって早期退職をしそうな人材なのかどうかが測れるため、大きなメリットといえるでしょう。

本質的な考えを見抜ける

就活生は面接前にいくつかの質問を予想したうえで臨みますが、上辺のだけよく見せようとした回答では、予想外の質問や理詰めをされると戸惑ってしまう方も多いでしょう。

その点、圧迫面接でさまざまな質問や理詰めをされてもスムーズに返答できる就活生の場合、日頃から考えている本質的な考えという可能性が高く、就活生の真の考えが見抜きやすくなるのです。

切り返しのスキルがわかる

圧迫面接では、威圧的な態度に対しての就活生の切り返し方が測れます。

社会人として働くうえで、なかには取引先や顧客からクレームを食らってしまうこともありますが、そのときの対応次第で商談や取引がなくなってしまうこともあるのです。

そのため、圧迫面接で威圧的な態度を取られても冷静な対応や、相手の言っていることを理解して的確に返答ができるのかが測れるというメリットがあります。

就活生に対して圧迫面接を行うデメリット

圧迫面接によってさまざまなメリットがありますが、そのうえでもデメリットが生じてしまいます。

主なデメリットは以下の通りです。

応募数が減ることがある

圧迫面接は企業にとってさまざまなメリットがありますが、就活生にとっては特段メリットがありません。そのため、極力避けたいという就活生がほとんどでしょう。

そのため、圧迫面接を嫌う就活生からの応募が減ってしまい、面接できる人数が減ってしまうということになりかねません。

悪い口コミが拡散されてしまう

就活生は友人や説明会・座談会などで知り合った就活生同士で情報交換を行います。その際に圧迫面接を行っている企業の情報が出回ってしまうこともあり、就活生同士の間で悪い口コミが拡散されてしまうことあるのです。

最悪の場合訴えられてしまうことも

圧迫面接はしっかりとした意味を持った選考方法です。しかし、就活生にとっては大きな精神的負担となってしまい、最悪の場合、訴えられてしまうこともあります。

圧迫面接を取り締まるような明確な法律はありませんが、なかには「名誉棄損」や「侮辱罪」に該当してしまうケースもあるので注意しましょう。

たとえば、就活生の人格否定やこれまでの経験を通して「役に立たない」と発言をしたり、面接会場の外まで聞こえるような大声で罵声を浴びせたりする行為が該当します。

もし訴えられた際に敗訴してしまうと、企業としてのブランドが下がるだけでなく、今後の応募数が著しく減少してしまう可能性もあります。そのため、いかに圧迫面接だからといっても、度が過ぎるような態度は控えるべきでしょう。

圧迫面接の企業は再度の見直しを

今回は企業が就活生に対して圧迫面接を行うメリットやデメリットについて解説してきました。

圧迫面接を行うことで企業にとって様々なメリットがありますが、その分大きなデメリットも伴います。

また、圧迫面接はあくまで就活生の選考を目的としているものであり、就活生にストレスをかけることが目的ではありません。そのため、ある程度の度合いを超えないように注意が必要です。

なかには面接官が企業内の方針に背いて圧迫面接を行ってしまっていたり、度を超えた圧迫面接を行ったりしているケースもあります。その際は、面接官を複数人にし、適切な面接を行えているのか確認するということも考えてみてはいかがでしょうか。