採用時に見直し必須!?採用基準を設けるメリットとは

採用活動において、とにかく応募してきた人材を獲得し、入社する人数を増やそうとする企業もいるでしょう。しかし企業が採用活動を行う際に、基準を設けていない場合は要注意です。

今回は企業が採用活動を行う際に採用基準を設けるメリットを踏まえ、採用基準を設定する際のコツについて解説していきます。

人材採用が上手くいかないという企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。

採用基準を設けるメリットとは

そもそも企業が採用基準を設けることで、どのようなメリットがあるのかについて解説していきます。

企業に合った人材を採用できる

1つ目のメリットは、企業に合った人材の採用です。

闇雲に人材を採用してしまうと、なかには企業の方針やビジョンに合わない人材も入社してしまいます。企業に合わない人材が入社してしまうと、入社後の早期退職につながってしまうだけでなく、社内の輪を乱しかねません

そのため、しっかりとした採用基準を設けることで、自社に合った人材の採用率向上につながります。

公正な選考ができる

2つ目のメリットは、公正な選考が可能になるという点です。

面接は人対人であることから、その時々の気分や好みで採用してしまうこともあるでしょう。しかし、採用基準を設けることで面接ごとに採用基準が変わってしまうというケースを回避できるようになるのです。

採用の効率が上がる

3つ目のメリットは、採用効率の向上です。

採用活動は一人ですべての面接を担当するわけではなく、複数人で行う企業が多いでしょう。しかし、面接官が異なると、それぞれの考えがことなるため面接時に重視するポイントが異なってしまいます。

その結果、入社する人材の特徴がバラバラになりかねません。採用基準を明確にすることで、面接官が違っても一定の人材を採用することができるようになるのです。

採用基準を設けるデメリット

採用基準を設けることでさまざまなメリットがありますが、デメリットも伴いますので紹介していきます。

採用できる人材が限られる

採用基準を設けることで自社に合った人材を採用できるようになります。しかし、基準を満たした人材しか採用できなくなるため、選考を進められる母数が限られてしまうのです。

基準を作るために時間がかかる

採用基準は明確な根拠のうえで作成しなければいけません。そのためには現場の状況を把握し、分析したうえで今後の対策を踏まえた基準の設定が必要であり、かなりの時間がかかってしまうのです。

採用基準を設ける際のコツとは

企業が就活生の採用基準を設ける際のコツは以下の通りです。

必要な人材や状況を現場と確認する

人材採用を行う際には闇雲な採用ではなく、現場が抱えている問題や課題を解決できるような人材を採用しなければいけません。

そのため、現状や課題をしっかりと現場の人と擦り合わせ、どのような人材を採用するべきか確認しておくべきでしょう。

コンピテンシーを明確にしておく

コンピテンシーとは、高い成果を出している人材に共通している特徴のことです。たとえば「誠実さ」「目標達成意欲」「思いやりがある」「プレゼンテーション力」などがあります。

コンピテンシーを明確にすることで、高い成果を出す人材と似た特徴を持つ人材を採用しやすくなるのです。

評価項目を設定する

面接を通しての印象は面接官によって異なるため、基準にばらつきが生じてしまいます。しかし、明確な評価の項目を設定することで、一定以上の人材採用が可能となるのです。

優先順位をつける

採用基準を設定する際の基準として「必須条件」と「歓迎条件」に分けられます。「必須条件」は、採用するにあたって最低限の条件であり「歓迎条件」は、あればより望ましい条件です。

この二つの条件に分けることで、一定以上の人材を確保しつつ、優秀な人材の獲得も可能になります。

選考ごとの基準を変える

人材採用の選考ステップは「書類選考」「一次面接」「最終面接」などいくつかのフローに分かれており、なかには二次面接や三次面接を導入している企業もあります。

選考フローの段階に応じて基準を設けることで、最終面接になるにつれて優秀な人材に絞ることができます。

根拠のある採用基準で優秀な人材獲得を

今回は就活生を採用するうえで企業が採用基準を設けるメリット・デメリットを踏まえ、採用基準を設けるコツについて解説しました。

企業が人材を採用する際には闇雲な採用はNGであり、採用基準を設けることで効率的な人材採用が可能となります。しかし、採用基準を設ける際には明確な根拠が必要です。

皆さんも採用基準を見直し、自社が求めている人材を的確に採用できているか確認してみてはいかがでしょうか。