内定辞退の防止!?内定者懇親会の目的と重要性とは

企業における新卒採用では、就活生へ内定を出し、入社の意思を獲得できた時点で終了と思われがちです。しかし、就活生が入社を示していても、そのあとに入社を辞退してしまうケースも少なくありません。

そこで本記事では、就活生が入社前に辞退してしまうケースを防ぐための内定者懇親会について、詳しく解説していきます。

新卒採用の担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

内定者懇親会とは

内定者懇親会とは、企業から内定を獲得した就活生と企業の採用担当や先輩社員が集まって行われる懇親会のことです。

就活生が企業に内定する際に「本当にこの会社で良いのか」とネガティブになってしまう“内定ブルー”というものが存在し、就活生に内定を出した後に放置してしまうと、入社自体の確率が高くなってしまうのです。

内定者懇親会を行うメリットとは

企業が内定者懇親会を行う際の主なメリットは以下のようなことが挙げられます。

内定者の入社意欲が高まる

就活生は説明会や面接を通して企業を知り、入社の意欲が高まっていきます。しかし、選考を通過するうえでは、あくまで企業情報や業務内容、採用担当の人柄くらいしか把握できません。

その点、懇親会を行うことで、今まで見えなかった社員や職場の雰囲気が把握でき、より入社意欲が高まりやすくなるのです。

内定者同士や採用担当との親睦が深まる

就活生は企業の選考を受けている間、ほかにどのような人が選考を受けているのか、内定者はいるのかが把握できません。そのため、入社するまでどのような人が同期になるのかも不明なままです。

同期との関係が良好にいくか、いかないかは入社後の長期就業に大きな影響を与えるため、懇親会で内定者同士の親睦を深めることが重要になります。

内定者の素の部分が見られる

書類選考や面接などの選考の際は、就活生は企業から内定を獲得するためにやり取りの間に緊張感を感じている就活生がほとんどでしょう。なかには緊張のあまり自身を出し切れない人もいます。

その点、懇親会のような砕けた雰囲気で接することで、内定者の素の性格や人間性が把握しやすくなるのです。

内定者懇親会ではどんなことをやるのか

内定者懇親会の内容は企業によって異なりますが、主な内容は以下のようなことが挙げられます。

食事会

懇親会の多くは内定者や企業の採用担当、先輩社員などで食事をすることが多いでしょう。デリバリーや買い出しをしえオフィス内のフリースペースで食事をしたり、大人数で入れる飲食店で食事をしたりというケースがあります。

交流会

交流会は主に座談会やゲームを通して親睦を深めます。座談会では、先輩社員との交流によって実際の業務内容や雰囲気について、リアルな声を聞ける機会が作れるのです。

内定者にとって、先輩社員が実際に経験した体験談やアドバイスは何よりも参考になり、入社後のイメージが湧きやすくなります

グループワーク

グループワークとは、特定のテーマや課題解決に向けたグループディスカッションなどです。グループディスカッションでは、正解・不正解を導き出すよりも、内定者同士で意見を出し合ったり相手の意見を受け入れたりすることで、お互いの親睦を深めやすくなります。

遠方の内定者のためにオンラインでの懇親会も

内定者のなかには、入社と同時に引越しを考えており、遠方に住んでいることから気軽に懇親会に参加できないというケースもあります。しかし、昨今ではオンライン面接の導入が増えているように、オンラインでの内定者懇親会を実施している企業もあるのです。

オンラインで内定者懇親会を行うことで、遠方にいる内定者やなかなかスケジュールが調整できない内定者も気軽に参加できるようになるため、大きなメリットといえるでしょう。

内定者懇親会を通して入社率向上へ

今回は、企業が内定者へ向けて行う「内定者懇親会」に焦点をあてて解説しました。

就活生は企業からの内定を獲得しても、さまざまな不安や懸念を抱えており、入社前に辞退をしてしまうケースも少なくありません。そのため、企業側も内定を出したからといって油断は禁物です。

もし就活生に内定を出してから辞退が多かったり、入社率が低かったりする場合は、内定者懇親会を開き、入社前の内定者の不安や懸念を払拭できるように心がけてみるといいでしょう。