新卒社員の配属先は何を基準にすべき?配属先が原因で早期離職に繋がる理由とは

新卒社員が入社してから研修を終えた後は、就業する部署への正式な配属を行います。

配属先はどこでも変わらないと思いがちですが、新卒社員に合わない配属先を選択してしまうと早期退職に繋がりかねません。

この記事では、新卒社員が入社してから配属先を慎重に決めるべき理由を踏まえ、どのような基準で新卒社員の配属先を決めるべきかについて紹介します。

新卒採用は採用することだけでなく、入社後のフォローにも気を配らなければいけないため、人事部の方はぜひ参考にしてみてください。

新卒社員の配属先を慎重に決めるべき理由とは

まずは新卒社員の配属先を慎重に決めるべき理由について紹介します。

新卒社員の配属先は就活生だけでなく、企業側にも大きな影響を与えるため以下の点を意識してください。

早期退職に繋がる可能性がある

新卒社員は初めて企業に属して社会人として仕事をするため、さまざまな不安を抱えています。

特に職場の雰囲気や周りの先輩社員との人間関係に関する不安を抱えていることが多く、配属先によって新卒社員の心境に大きな影響を与えます。

もし職場の雰囲気や周りの先輩社員と上手くやっていけないと感じてしまった場合、将来に不安を感じて早期離職に繋がりかねません。

せっかく採用した人材が早期で退職をしてしまうと、採用までに費やした費用や時間が無駄になってしまうため、企業としてはできるだけ避けたいところです。

組織の拡大に影響する

新卒社員は即戦力よりも将来の戦力や中心人物になることを期待して採用しますが、配属先によって新卒社員の成長度合いは大きく変動します。

新卒社員が働きやすい環境に配属することも重要ですが、何より新卒社員のポテンシャルを引き出せる指導者がいる部署へ配属するのが1番です。

既存社員からの不満が出る

新卒社員が合わない部署へ配属することで新卒社員が働きづらさや居心地の悪さを感じてしまいますが、既存社員にとってもマイナスです。

今まで順調に進んでいた部署に合わない新卒社員が入ることで、既存社員の雰囲気を乱してしまい、不満に繋がりかねません。

新卒社員の配属先は何を基準に決めるべき?

パソコンに向かう女性

新卒社員の配属先を慎重に決めるべき理由はいくつかありますが、何を基準に配属先を決めれば良いか分からないという方もいるでしょう。

配属先を決める基準が分からない場合は、以下のような点を基準にしてみてください。

配属先候補の状況

新卒社員は企業や各組織の拡大・成長を目的として採用され、配属されます。

企業が拡大・成長するには現状を理解した上で適切な処置を取らなければいけません。

そのため、まずは配属先の候補となっている各組織の状況を把握し、どのような人材を何人ほど補充すべきか確認しましょう。

配属先候補の雰囲気

新卒社員が配属後に働きやすさを感じるためには、配属先の候補となっている組織の雰囲気が重要です。

もし新卒社員と既存社員の性格や価値観が合わない場合、新卒社員や既存社員の間で不満が生じたりトラブルに繋がったりしかねません。

そのため、各組織の雰囲気や既存社員の性格など把握し、新卒社員と比較したうえで合いそうな組織への配属を心がけましょう。

新卒社員と上司の性格

新卒社員が配属されてから指導をしたり面倒をみたりするのは、各組織の上司であるケースがほとんどです。

もし新卒社員が上司と性格や価値観が合わなかった場合、指導をされたとしても内心で反発してしまう可能性もあります。

そのため、新卒社員と上司の性格や考え方がマッチしそうな組織へ配属するのがおすすめです。

配属先が理由で新卒社員が早期退職する理由とは

新卒社員は配属先が理由で早期退職してしまう可能性があり、早期退職を防止するには配属先が理由で早期退職をしてしまう理由は把握しておかなければいけません。

新卒社員が配属先を理由として早期退職してしまう主な例は、以下のような物が挙げられます。

既存社員と合わない

配属先が理由で退職してしまう代表的な要因として挙げられるのが、既存社員との人間関係です。

仕事をする上では職場の人と毎日顔を合わせ、コミュニケーションを取らなければいけません。そのため、もし配属先の従業員と話がかみ合わなかったりあまりにも考え方が違ったりする場合、人間関係で悩んでしまい、早期退職に繋がる可能性が高いです。

業務にやりがいを感じない

企業内で配属先の部署やチームによって業務内容が異なるケースがありますが、業務内容が新卒社員に合っているか合っていないかは非常に重要です。

人が仕事をするのは対価となる給与をもらうためであることが多いですが、いかに給与が高くても仕事にやりがいを感じなければ仕事を続けるのが苦痛に感じてしまいます。

そのため、配属先の待遇面よりもまずは業務内容が配属予定の新卒社員に適しているかを見直してみましょう。

入社前とのギャップ

新卒社員は入社前にさまざまな期待を胸に膨らませて入社してきますが、いざ入社してから自身に合わないところへ配属されると入社前とのギャップを感じてしまいます。

入社前後で生じるギャップが大きければ大きいほど長期就業への不安が大きくなり、入社前後でのギャップが起こりにくくなるように心がけると良いでしょう。

新卒社員に適した配属先を決めて組織拡大に繋げよう

今回は新卒社員の配属先を慎重に決めるべき理由や、配属先が理由で早期退職をしてしまう理由について紹介しました。

新卒社員は初めての社会人経験ということもあり、わずかな不安でも次第に肥大化していき退職にまで繋がりかねません。

そのため、配属先を慎重に決めるべきであり、そのうえで入社後の定期的なフォローも欠かさないようにしましょう。